## 【米国株式市場】ニューヨーク市場NYダウ: 44,484.49 △229.71 (7/17) NASDAQ: 20,885.65 △155.16 (7/17)### 1.概況ダウ平均は24ドル安の44,229ドルで取引を開始しました。18日、日本時間15時ごろに発表された台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]の決算発表が堅調であったことから、米国市場でも半導体関連銘柄やハイテク株に買いが入り、ダウ平均は早々に上昇に転じました。また、この日発表された小売売上高や新規失業保険申請件数は市場予想よりも良好な結果となり、景気動向を巡る懸念の後退が相場の下支え要因となったほか、トランプ政権の経済政策を巡る不透明感の後退も投資家の安心感を誘いました。 ダウ平均は、229ドル高の44,484ドルと続伸で取引を終えました。また、S&P500株価指数は続伸し、33ポイント高の6,297ポイントで取引を終え、過去最高値を更新しました。 ナスダック総合株価指数は155ポイント高の20,885ポイントで続伸し、4日続伸とともに、連日で最高値を更新しました。### 2.経済指標等6月の米小売売上高は前月比0.6%の増加となり、市場予想と前月実績を上回りました。自動車を除いたコア指数も前月比0.5%の増加となり、こちらも市場予想と前月実績を上回りました。7月12日までの1週間の米新規失業保険申請件数は前週比7,000件減の22.1万件となり、市場予想も下回りました。### 3.業種別動向S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上げました。特に金融や生活必需品、資本財・サービス、情報技術が1%近く上昇しています。一方で、ヘルスケアが1%超下落となったほか、不動産が小幅に下げました。### 4.個別銘柄動向米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中21銘柄が上昇となりました。特にトラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が3%超上昇しました。同社が発表した好調な決算が好感され、買いが集まりました。ウォルト・ディズニー[DIS]とコカコーラ[KO]はそれぞれ2%程度上昇しています。一方で、9銘柄が下落となりました。なかでも、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]は1%超下落しました。その他、メルク[MRK]やジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]も1%程度下落しました。 ダウ平均採用銘柄以外では、第2四半期決算で市場予想を上回る好決算を発表したペプシコ[PEP]は7.5%上昇となりました。電気自動車メーカーのルシード・グループ[LCID]は配車サービスのウーバー・テクノロジーズ[UBER]との提携によって自動運転ロボタクシーの計画などを発表し、36.2%上昇と大幅高となりました。一方で、医療機器メーカーのアボット・ラボラトリーズ[ABT]は通期の利益見通しを引き下げたことが嫌気され8.5%下落となりました。### 5.為替・金利等米長期金利は前日比横ばいの4.45%となりました。18日朝のドル円は、148円台半ばで推移しています。## VIEW POINT: 今日の視点前日の米国市場は、経済指標が好感され主要3指数が揃って上昇となり、日本市場も流れを引き継いで続伸でのスタートが予想されます。国内では、寄付き前に全国CPI(消費者物価指数)が発表されますが、経済動向を見極めたい日銀の利上げ観測を強めるものとはなりがたいと推察されます。 また、来週は20日(日)に参議院選挙、21日(月)が祝日のスケジュールであり、後場にかけて持ち高調整の動きに注意したいでしょう。(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
(朝)S&P500、ナスダックがともに最高値を更新 経済指標が良好で米経済の底堅さが買い材料に | 市況概況 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 44,484.49 △229.71 (7/17)
NASDAQ: 20,885.65 △155.16 (7/17)
1.概況
ダウ平均は24ドル安の44,229ドルで取引を開始しました。18日、日本時間15時ごろに発表された台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]の決算発表が堅調であったことから、米国市場でも半導体関連銘柄やハイテク株に買いが入り、ダウ平均は早々に上昇に転じました。また、この日発表された小売売上高や新規失業保険申請件数は市場予想よりも良好な結果となり、景気動向を巡る懸念の後退が相場の下支え要因となったほか、トランプ政権の経済政策を巡る不透明感の後退も投資家の安心感を誘いました。
ダウ平均は、229ドル高の44,484ドルと続伸で取引を終えました。また、S&P500株価指数は続伸し、33ポイント高の6,297ポイントで取引を終え、過去最高値を更新しました。
ナスダック総合株価指数は155ポイント高の20,885ポイントで続伸し、4日続伸とともに、連日で最高値を更新しました。
2.経済指標等
6月の米小売売上高は前月比0.6%の増加となり、市場予想と前月実績を上回りました。自動車を除いたコア指数も前月比0.5%の増加となり、こちらも市場予想と前月実績を上回りました。7月12日までの1週間の米新規失業保険申請件数は前週比7,000件減の22.1万件となり、市場予想も下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上げました。特に金融や生活必需品、資本財・サービス、情報技術が1%近く上昇しています。一方で、ヘルスケアが1%超下落となったほか、不動産が小幅に下げました。
4.個別銘柄動向
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中21銘柄が上昇となりました。特にトラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が3%超上昇しました。同社が発表した好調な決算が好感され、買いが集まりました。ウォルト・ディズニー[DIS]とコカコーラ[KO]はそれぞれ2%程度上昇しています。一方で、9銘柄が下落となりました。なかでも、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]は1%超下落しました。その他、メルク[MRK]やジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]も1%程度下落しました。
ダウ平均採用銘柄以外では、第2四半期決算で市場予想を上回る好決算を発表したペプシコ[PEP]は7.5%上昇となりました。電気自動車メーカーのルシード・グループ[LCID]は配車サービスのウーバー・テクノロジーズ[UBER]との提携によって自動運転ロボタクシーの計画などを発表し、36.2%上昇と大幅高となりました。一方で、医療機器メーカーのアボット・ラボラトリーズ[ABT]は通期の利益見通しを引き下げたことが嫌気され8.5%下落となりました。
5.為替・金利等
米長期金利は前日比横ばいの4.45%となりました。18日朝のドル円は、148円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の米国市場は、経済指標が好感され主要3指数が揃って上昇となり、日本市場も流れを引き継いで続伸でのスタートが予想されます。国内では、寄付き前に全国CPI(消費者物価指数)が発表されますが、経済動向を見極めたい日銀の利上げ観測を強めるものとはなりがたいと推察されます。
また、来週は20日(日)に参議院選挙、21日(月)が祝日のスケジュールであり、後場にかけて持ち高調整の動きに注意したいでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)